ソルトFF
 
Jack gartside さん、Tim Borski さん、他にも色々、
ソルトフライの世界はアートです。
物を作り出すことが好きなクリエイターには、とても魅力的な世界です。

こんなのありか???って言う、ビックリするような発想のフライが出てきたりします。
けっして人真似ではない、オリジナリティーに溢れるフライで溢れています。

固定観念にとらわれない自由な発想!!!
それがソルトフライの世界の魅力だと私は思います。
(人真似ではない自由な発想、日本人がもっとも苦手とする分野かな???)
(今どきの小学生は夏休みの宿題の中で自由研究が一番に苦手だとか?)
(日本のフライの世界は何処かで見覚えのある物を好むと言う傾向があります。)


あなたも、もしも釣りたい魚があるならば、
一生懸命に考える事です。
どうすれば釣れるのか?
どのようなフライを作れば釣れるのか?
フライラインは?
竿は?
リーダーは?
そもそも何処に行けばフライで釣る事が出来るのか?

何もかもが解らない事だらけです。

誰も教えてくれません、

ソルトフライの世界にはマニュアルはありません、
自分の頭で必死に考えるのです。

(2021年 夏)
 


写真は震災前の釜石市、鵜住居、
鵜住居川の河口に広がる根浜海岸

ヒラメやコチがフライで狙えるサーフでした。
何故過去形か?と言うと?
震災の津波でこの砂浜は無くなってしまいました。

渓流釣りだけではなく、
海の釣りにも消えて行く自然を追いかける
と言う要素があるのです。
サーフからのフライフィッシング

私の一番好きなスタイルのフライフィッシングです。
サーフのFF

タイマグラキャンプ場でキャンプをしてる時に友達になったKさんに誘われて
初めてのシーバス釣りに米代川の河口のサーフに行ったのは
私がセーリングディンギーの競技を辞めて釣りの世界に入って来たばかりの頃でした。

入門用のスピニングタックルを揃えて
持って行ったルアーは予算の関係でミノーを4つ、それだけ、

釣り場の近くのコンビニでKさんと合流
釣り場に案内してもらいました。

釣り場に着いて釣り支度をしていると
Kさんはさっさと準備を済まして
先に行ってますよ!!
っと?

一人取り残された私、
シーバス釣りなんてしたこと無いし?
どうやって釣るの???



まあ?どうにかなるさ?
と、
取り合えず、準備を済まして砂浜に向かいました。

砂浜を歩いていると
殆どの場所が細かい砂なのに1ケ所だけ小石の溜まっているところがありました。

なんとなくなんだけど???
ここでやるか???
と決めて、ルアーを取り合えず打ち寄せてくる波に向けてキャスト、

日が暮れて周りが完全に真っ暗になった頃
目の前で盛り上がる波を見ていたら
波の中に何やらギラギラと光る物体が?

何だかわからないけど?
とりあえずそのギラギラめがけてルアーを投げていました。

すると、モゾ!と言う感触が手元に伝わり
いきなり竿が曲がりました
リールが逆転し一気にラインが出て行きます。
ドラグが止まりません、

私は持っていたトランシーバーで
何か釣れたんだけど~~~!!
と、Kさんを呼びました。
Kさんはすぐに駆け付けてくれました。

Kさんにアドバイスをもらいながらファイトをして
数分後にその魚は砂浜に横たわりました。

Kさん、それを見て、
デケーーーーー!!!
と、言ったきり、無言に!!!

私は、これ、シーバスだよね???
と、トンチンカンな言葉

サイズをざっと大雑把に測ったら93センチ

私はシーバスってみんなこんな大きさなんだ???
と、その時は勘違いをしてしまっていました。


渓流で言ったら渓流デビューしたばかりのビギナーが
初日に尺ヤマメを釣ったようなものです。

ルアーの釣りでは時々このような事が起きます。
初心者が記録的な大きさの魚を釣ってしまう、
フライではそんなことはまず起きない
それがルアーの面白さですね!
*
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その後、最初に釣れたものだからハマってしまい
スピニングタックルを持って東北のあちらこちらのサーフに行って釣りをしました。

結果はコンスタントに釣れ続けました。
まあ、とにかくよく釣れた、

そうなると元々フライマンの私の脳味噌の中には
フライでこの釣りをやりたい、
という気持ちが盛り上がって来ました。

ルアーをやっていると
ルアーデザイナーに釣らされた、
っていう感じがどうしてもぬぐえません、

ルアーはもういいな、
これ以上やっても結果は見えている、
フライだ!フライで釣るんだ!

もうこの気持ちは止められません、


最初にやったのは
それまで使っていたスピニングの道具を処分する事、

そして、アメリカのフライロッドメーカーのカタログを読み漁りました。

そして最初に買ったロッドはセージTCRSpey15フィート10番
このロッドはとにかく飛距離の出る竿でした。
トーナメントキャスターが大会でアングラーズクラス???とかいうので使う竿らしいです。
とにかく飛ぶ竿です。

この竿、結果から言えばサーフの釣りには不向きと言う結論です。

サーフのFF
一発のスーパーロングキャストは要りません、
それよりもコンスタントに安定したキャストを長時間続けること
長時間、安定したキャストをコンスタントに続けることによりヒットのチャンスが増える
それが出来る竿とラインが必要、

その事をTCRSpeyで学びました。
(私にはこの竿を長時間振り続ける体力が無かった、
体力がある方には問題がないのかも?)

その後、何本かロッドを購入、ラインも沢山試しました。
フライパターンも研究

そして
今現在に至っています。
まだまだ分からない事だらけ、
サーフのFF
とても奥の深い、そしてやりがいのある釣りです。
 
三陸にはこのような小さな漁港が無数にあります。
無数にある三陸の小さな漁港では
クロソイのフライフィッシングが出来ます。
 
東京で、つるや釣具店さんのイベントに参加した後、
釣り船シーホースさんにお世話になって
153624倶楽部の先輩と東京湾に繰り出しました。

東京湾でのボートシーバス釣り
東北の海で釣るシーバス釣りとは雰囲気が大分違います。

景色だけではなく聞こえてくる音も違います。
羽田空港の離発着の音
首都高の車の音
貨物船の荷物の積み下ろしの音
etc....

大都会の海
人の営みの中での釣りです。

人間も自然界の中で生きている動物です。
そう考えると大都会も大自然の一部です。

森や山や川だけが大自然では無いです。

高層ビル群は人間の巣です。
例えるなら蟻塚みたいなものです。

張り巡らされた首都高速道路の橋は蟻道みたいな物

大都会、それは人間と言う野生動物の集まる所です。




そう考えると
ネイティブの岩魚が釣り師に釣りきられて絶滅の道を歩んでいるのも
釣り師と言う野生動物が岩魚を釣って喰ったと言うだけの事です。

ネイティブの山女がほろんだのも
釣り師と言う野生動物のせいです。

そう考えて行くと
地球温暖化も
原発の事故も

何もかもが自然現象の一部です。



さらに話を進めると
天文学的な視点で考えると

大宇宙の中のちっぽけな星の一部で起きている些細な事です。

大宇宙の規模や時間軸で考えると
小っちゃな小っちゃな出来事でしかありません、


 
Sagittarius A Star

宇宙の規模から考えると人間はちっぽけです。
どんなに頑張ってもたどり着けません、

行ってみたい!


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