渓流 その2
 
中学生の時に渓流釣りを覚えました
ルアーとエサ釣りを同時に始め、
その後、大学生になりアルバイトでお金を貯めて
フライの道具一式を購入
その後はしばらくの間は、フライ、ルアー、餌の、三本立てで釣りをしていました。

釣りをしていくうちに段々と、
渓流が成り立っていない
釣獲圧力が自然の再生産能力を上回っているのだと気が付くようになり、
それで、釣れすぎてしまう、破壊力の大きい、エサ釣りをやめた、

その後、数を釣ると言う楽しみを辞め
一尾にたどり着くまでの過程を楽しむようになり

一尾にたどり着くまでの過程が一番に面倒で複雑なフライしかやらなくなった、
フライしかやらなくなった理由はもう一つ
フライが一番に釣った魚に与えるダメージが小さかったから
C&Rに向いていると思ったからです。

一尾にたどり着くまでの過程を楽しむと言う中で
フライタイイングを覚え、キャスティングの練習をするようになり、
そして、自分で作った竹竿で釣りをするようになった、

内水面のトラウトはフライで釣る、
そして出来るだけ自作の竹竿で釣る
(15フィートのDHなどは竹竿は無理だけど、)

これが私の内水面でのトラウトの釣りの決まりごとになった。

 
渓流を釣り上っていると突如として現れる堰堤、
大自然の中に突如として現れる人工物です。

人間も自然界の中で生きる動物です。
そう考えると人間の作った堰堤も自然のうちです。
 
堰堤直下の深みは
大物の潜むポイントです。

 
尺を余裕で超え40センチに迫る岩魚です。

岸際の小さな小さなスポットのチョットした深みから出ました。
こう言う殆どの人が狙わない場所に大岩魚は居たりするものです。

岩魚はリリースすると元の場所に戻る事が多いです。

この岩魚
私が確認しただけで
6人の釣り人にキャッチ&リリースされています。
他にも取り込めずにばらした話も多数聞きました。

秋になったらこの岩魚の話しは
私の耳には入って来なくなりました。

秋の産卵の為に上流に移動した物と思いたいですね!
 
葦原に覆われた里川
葦原に渓流魚が守られています。

葦の根の間に多くの渓流魚が隠れています。

こう言う渓流では
ある特定のフライだけが効果的な日が結構な頻度であります。

そのフライ以外はあまり反応が良くない
そういう日がある、

釣り登りでのマッチザハッチの釣りが出来ます。
 
十和田湖の姫鱒です。

使用タックルは
シングルハンドの4番前後とフローティングライン
渓流と同じタックルで釣りが出来ます。

お手軽な釣りが出来ます。

ですので、渓流ではなく湖ですが紹介をいたします。


10月の上旬の十和田湖
その日は友人と3人で釣りに行きました。

3人並んで釣り
私は右端に入りました。

釣りをしていると
斜め左前に赤い大きな魚影を発見

左側に立っていた友人K君に
大きな魚がいるよ~~!
その魚釣って~~!
と、大声で声を掛けたのですが

K君自分の釣りに夢中で
こちらの声に気が付きません

仕方ないので
オレが釣っちゃうよ~~!
と、声をかけて
仕掛けをキャスト

仕掛けはマーカーにエッグ、

フライがその大型魚の前に着水
水になじむと

そのヒメマス
フライの周りをグルグルと回り始めました。
ヒメマス、一瞬動きをとめて、
その後マーカーに反応が、

アワセを入れると
魚がグングン!ブチ!
あっけなくティペットが切れました。

んん~~!

見てみると
そのヒメマス
ひと暴れした後に元の場所に戻って来ました。

ティペットを6Xから4Xに交換
もう一度、同じ場所にキャスト、

ヒメマス、また、フライの周りをグルグル
フッ!っとマーカーにあたりが!

アワセを入れるとグングンと言う感触
その後沖に向かって猛ダッシュ!

リールから糸が音を立てて出て行きます。
ドバーン、ドバーン、ドバーン、
と、ジャンプ、

サミングでどうにか走りをとめて
糸を巻き取り

そしてまた走られ!
また、巻き取り、


数分後に足元にヒメマスが寄って来ました
ネットで無事にランディング、

口元にはフライが2つ
先程切られてロストしたフライもついていました。
 
渓流のフライフィッシング

最後に渓流のFFについての私の考えです。

今現在、私は渓流のFFは殆どしなくなりました。
渓流に行くのはロッドのテストの時だけです。

渓流については私の心の中では一つの結論に達しています。

それは、
渓流を用途別に分ける、
それしか方法がない
です。

その1、釣れた魚を持ち帰って食べる区間
(それを実現するために、そこには積極的に養殖魚を放流する、)
(放流して、釣り切って、、、放流して、釣り切って、、、それの繰り返し、  実質的に釣堀と同じ???)
(そこには釣りに必要な、夢とロマンはありません、放流魚を獲って喰うだけ、)
《今の日本の渓流は殆どすべてがこれになっています、悲しいけどそれが現実です。》

その2、釣りは出来るが、魚を殺さない区間、魚の持ち出し禁止区間、
(ノーキルゾーン、要するにC&R区間、)
(養殖魚の放流は最小限にして自然再生産の魚を増やす、)
(野性味に溢れた魅力的な渓流魚を増やす為の区間、)
(釣りに必要な夢とロマンのある釣り場、)

その3、魚の保護の為の禁漁区
(原種の岩魚の生息地、渓流魚の産卵場所など)

要するにゾーニングです。

これしか方法が無いと私は思っています。



行政が乗り出してこれを実現してくれることを願います。

それまでは渓流FFの世界からは離れていようと思います。
何時の日か、しっかりと管理された渓流が出来て
自然再生産の野生的な魅力にあふれた渓流魚であふれる渓流が実現したならば、
その時は、もう一度、渓流FFをする気になるかもしれません、

これが、私の、渓流に対する結論です。

(2019年春)
 
ある夏の日の思い出の写真です。

これからの渓流釣りは
川をどう管理するか?
どのような利用の仕方をするか?
ですね!

(2019年冬)
 
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